紅茶を入れる時の水の硬度は?それぞれの特徴は?
「紅茶を入れるのに、オススメの
水の硬度って、どのくらい?」
なんて、悩んでませんか??
最近は、日本にいても、世界中の水が
手に入るようになり、とっても便利な
世の中になりましたよね!
でも、その一方で、軟水から硬水まで、
さまざまな硬度の水が、手に入るように
なったため…
美味しい紅茶を入れるためには、
どの硬度の水を使うのがベストなのか、
迷ってしまうことも、増えましたよね^^;
そこで今回は、美味しい紅茶を
入れるために役立つ、硬度別の水の特徴や、
「この硬度の水には、この紅茶がオススメ!」
といった、オススメの水と紅茶の
組み合わせなどについて、まとめました^^
で、それらをご紹介する前に、
「コレを知らないまま、紅茶を入れても、
何にも楽しくないでしょ!」
という、紅茶と水の硬度に関する基礎知識が
あるので、まずはそちらをサクサクッと、
ご紹介しておきますね!
ポイントは、全部で3つあります^^
目次(もくじ)
コレを知らなきゃ始まらない!紅茶と水の基礎知識!
1. 水は硬度によって、大きく2つに分けられる!
紅茶の主な成分であるタンニンは、
水に含まれている、
- カルシウム
- マグネシウム
などといった、ミネラル分と合わさることで、
紅茶独特の味や香り、そして色を作り出しています。
で、このミネラル分が、どの程度
含まれているかによって、水は軟水と
硬水の2つに分けられているんですよね。
ちなみに、紅茶の本場イギリスなど、
ヨーロッパの水は、ミネラルを多く含み
硬度の高い、硬水が一般的。
そして、私たちが住んでいる日本の水は、
ミネラルの含有量が少なく、硬度が低い、
軟水が一般的なので…
日本とヨーロッパでは、同じ茶葉を使って、
同じように紅茶を入れても、味や香り、
そして淹れた紅茶の色が、大きく異なるんです^^
2. 水の硬度によって、紅茶の味はどう変わる?
で、水の中にミネラルが
適度に含まれている紅茶は、甘味やうまみが
しっかりと感じられ、美味しいんですが…
ミネラルが多すぎる(水の硬度が高すぎる)と、
苦味が強く出すぎてしまうので、
注意が必要です。
フランス原産の、ミネラルウォーター
「コントレックス」を初めに飲んだとき、
あまりの苦さに驚いた女性も、多いと思いますが…
あれと、同じ感覚ですよね^^;
ただし、だからといって、
「美味しい、紅茶を淹れるには、
軟水が、断然オススメ!」
というわけではなくて、それぞれの
水の特徴を、きちんと理解していれば!
その水質を利用して、あなた好みの
味の紅茶を淹れることだって、
充分に可能なわけです。
で、水の硬度によって、入れる紅茶の味が、
具体的に、どう変わるかというと…
軟水で紅茶を入れると、入れたときの
紅茶の色は明るくなり、渋味と香りが、
グッと強くなります。
逆に、硬水で紅茶を入れると、
入れたときの紅茶の色は、濃く(黒っぽく)
なり、コクが出ますが…
軟水とは違い、香りは弱くなります。
3. 好みの紅茶に合わせて、水の硬度を選ぼう!
と、こんな感じで、水の特性は、
世界中の国や地域によって、さまざま。
現在では、記事の冒頭でも触れたとおり、
日本にいながら、世界中のいろいろな特徴を
持った水を入手できるので…
紅茶の渋味が苦手な方は、水の硬度が高い
硬水を使ったり、明るい紅茶の色が好きな方は、
硬度の低い軟水を使ったりと!
飲みたい紅茶の、イメージに合わせて、
水の硬度を選んでいくのがよいですね。
ということで、次からはいよいよ、
水の硬度別の特徴と、(硬度別に)
おすすめの紅茶について、ご紹介していきます!
美味しい紅茶を入れよう!水の硬度別の特徴はコレ!
今回は、水の種類をその硬度別に、
- 超軟水(硬度30以下)
- 軟水(硬度30~100程度)
- 中硬水(硬度100~300程度)
この3種類に分け、それぞれの特徴と、
相性バツグンの紅茶について、
ご紹介していきますね^^
1. 超軟水(硬度30以下)
ということで、まずは硬度30以下の、
超軟水から。
硬度が低く、ミネラルがほとんど
含まれていない、超軟水で紅茶を入れると、
茶葉の個性がかなり強く、表面に出てきます。
なので、硬度のとても低い、
超軟水を使って紅茶を入れるなら、
- キャンディ
- ニルギリ
といった、
個性の弱い茶葉を使うのが、オススメです。
逆に、
- フレーバーティー
- ラプサンスーチョン
といった、個性の強い茶葉を使って、
紅茶を入れると、好き嫌いがハッキリと
分かれる可能性が、非常に高いですね^^;
また、硬度の低い水は、茶葉の成分が
より早く抽出されるという、特徴を持つため…
この超軟水を、水出しをするときに
利用するのも、良いでしょう^^
2. 軟水(硬度30~100程度)
続いては、硬度30~100程度の軟水。
日本人にとって、一番馴染みのある、
軟水は、紅茶を入れるのに、
もっともオススメの水です。
軟水を使って紅茶を入れると、
茶葉の持つ香りをグッ!と
引き立ててくれるので、
「紅茶といえば、優雅な香りを楽しむもの!」
と、紅茶の香りに対して、強いこだわりを
持っている方は、ぜひこの硬度が低めの
軟水を使ってみてください^^
具体的には、
- ウバ
- ディンブラ
- ダージリン
といった、標高が高いところで
生産される、紅茶を使って入れるのが、
一番オススメですね。
なお、先ほどチラッと触れましたが、
硬度の低い水で、紅茶を入れると、
渋味が前面に出てきますので…
軟水を使って紅茶を入れるときは、
蒸らす時間が、長くなりすぎないよう、
充分に注意しましょう。
3. 中硬水(硬度100~300程度)
最後は、硬度が100~300程度の中硬水。
水の硬度が、やや高めの中硬水は、
ヨーロッパなどの西洋圏で作られた、
ブレンドティーに使うのが、オススメ。
というのも、西洋圏にはこれくらいの
硬度の水が多いため…
あらかじめ、中硬水を使って
紅茶を入れる前提で、味を考え、茶葉の
ブレンドがされていることが、多いからですね^^
それから、フレーバー系の紅茶も、
この硬度が高めの、中硬水を使うことにより、
香りが優しくなるため、飲みやすくなります。
海外産のフレーバーティーは、
日本人には、けっこう香りが
キツく感じられたりしますからね^^;
硬度が上がれば上がるほど、
紅茶の香りは、弱くなりますが、
色やコクは強くなってくるので…
ミルクティーとして楽しめる茶葉、
例えば、アッサム種の紅茶を、
中硬水を使って淹れるのも、goodですよ^^
大切なのは、水の「硬度」だけじゃない!
と、こんな感じで、水の硬度別に、
それぞれの特徴と、使う紅茶のおすすめを
ご紹介してきましたが…
実は、美味しい紅茶を入れるためには、
水の「硬度」だけでなく、
- 水に含まれる「酸素の量」
- 水を沸騰させるタイミング
この2つも、かなり重要なポイントに
なってくるんですよね。
そこでオマケとして、この2つのポイントに
ついても、サラッと触れておきますね^^
1. 酸素の量も、大切なポイント!
水分中に含まれる酸素の量も、美味しい紅茶を
入れるための、大切なポイントになってきます。
というのも、酸素が少ない水では、
ジャンピングが起こりにくく、紅茶の持つ
うまみが、上手く抽出されないんですよね。
ですので、紅茶を入れるときに、
- 長時間汲み置きした水
- 一度沸騰させてから、かなり時間が
経ったものを、再度沸騰させたお湯
こういった類の水は、含まれている酸素が
かなり少なくなっているため、
使用しないほうが良いでしょう。
ちなみに、水を汲むときには、酸素が
たっぷりと混じるよう、蛇口から勢いよく
水を出し、間をおかずに使用するのがgood。
また、市販のミネラルウォーターを
使うときには、軽く振ってから使うようにすると、
酸素が適度に水に混ざります^^
2. 水を沸騰させるタイミングは?
紅茶の持つ味を、最大限に引き出すためには、
水を充分に沸騰させることが大切です。
ただし、沸かしすぎると、酸素がどんどんと
逃げていってしまうので、こちらも、
注意が必要になってくるんですよね!
なので、紅茶をおいしく入れるためには、
直径2~3cmほどの泡が出て、お湯の表面が
波打ってきたタイミングのモノを使いましょう。
このタイミングのお湯を使えば、
ジャンピングも綺麗に起こり、
風味の良い、おいしい紅茶が入れられますよ^^
さらにこういった、丸型のティーポットを
使うと、ジャンピングがより美しく
起こりやすくなって、Nice!ですね^^
イワキ ジャンピングティーポット
(ブラック)ガラスの把手でおしゃれ♪
ガラス製だと、ジャンピングしている
様子が、見た目にも分かりやすくて、
気分が上がります♪
まとめ&水にもこだわって優雅なティータイムを!
今回は、美味しい紅茶を入れるポイントとして、
特に水の硬度に注目して、まとめてきました。
今回の内容を、さらにギュギュッ!と
凝縮して、もう一度まとめておくと、
こういった感じになりますね。
- 硬度が低いと、渋味・香りが強くなり、
入れた紅茶の色は、明るくなる - 硬度が高いと、入れた紅茶の色が濃くなり、
コクも強くなるが、香りは弱くなる - 使う紅茶(茶葉)に合わせて、
水の硬度も変えると、より紅茶を楽しめる! - 水に含まれる酸素の量や、
水を沸騰させるタイミングにも、気をつけよう!
紅茶(茶葉)だけでなく、水の硬度など、
水の方にも、こだわる必要があることが、
今回の記事で、よくお分かり頂けたかと思います。
今回の記事を参考に、茶葉にも水にも
気を配って、美味しい紅茶を、
より優雅な気分で味わいたいものですね^^