紅茶を入れる時の水の硬度は?それぞれの特徴は?
「紅茶を入れるのに、オススメの
水の硬度って、どのくらい?」
なんて、悩んでませんか??
最近は、日本にいても、世界中の水が
手に入るようになり、とっても便利な
世の中になりましたよね!
でも、その一方で、軟水から硬水まで、
さまざまな硬度の水が、手に入るように
なったため…
美味しい紅茶を入れるためには、
どの硬度の水を使うのがベストなのか、
迷ってしまうことも、増えましたよね^^;
そこで今回は、美味しい紅茶を
入れるために役立つ、硬度別の水の特徴や、
「この硬度の水には、この紅茶がオススメ!」
といった、オススメの水と紅茶の
組み合わせなどについて、まとめました^^
で、それらをご紹介する前に、
「コレを知らないまま、紅茶を入れても、
何にも楽しくないでしょ!」
という、紅茶と水の硬度に関する基礎知識が
あるので、まずはそちらをサクサクッと、
ご紹介しておきますね!
ポイントは、全部で3つあります^^
目次(もくじ)
コレを知らなきゃ始まらない!紅茶と水の基礎知識!
1. 水は硬度によって、大きく2つに分けられる!
![コップに入った水](http://xn--w8j3e069o56e05t.com/wp-content/uploads/2014/08/f308eaf36bec91fd331c02ac9c314bcb_s-300x200.jpg)
紅茶の主な成分であるタンニンは、
水に含まれている、
- カルシウム
- マグネシウム
などといった、ミネラル分と合わさることで、
紅茶独特の味や香り、そして色を作り出しています。
で、このミネラル分が、どの程度
含まれているかによって、水は軟水と
硬水の2つに分けられているんですよね。
ちなみに、紅茶の本場イギリスなど、
ヨーロッパの水は、ミネラルを多く含み
硬度の高い、硬水が一般的。
そして、私たちが住んでいる日本の水は、
ミネラルの含有量が少なく、硬度が低い、
軟水が一般的なので…
日本とヨーロッパでは、同じ茶葉を使って、
同じように紅茶を入れても、味や香り、
そして淹れた紅茶の色が、大きく異なるんです^^
2. 水の硬度によって、紅茶の味はどう変わる?
![紅茶を楽しむカップル](http://xn--w8j3e069o56e05t.com/wp-content/uploads/2014/08/e898ea8fac58b96f64c0c0e18554063b_s-300x200.jpg)
で、水の中にミネラルが
適度に含まれている紅茶は、甘味やうまみが
しっかりと感じられ、美味しいんですが…
ミネラルが多すぎる(水の硬度が高すぎる)と、
苦味が強く出すぎてしまうので、
注意が必要です。
フランス原産の、ミネラルウォーター
「コントレックス」を初めに飲んだとき、
あまりの苦さに驚いた女性も、多いと思いますが…
あれと、同じ感覚ですよね^^;
ただし、だからといって、
「美味しい、紅茶を淹れるには、
軟水が、断然オススメ!」
というわけではなくて、それぞれの
水の特徴を、きちんと理解していれば!
その水質を利用して、あなた好みの
味の紅茶を淹れることだって、
充分に可能なわけです。
で、水の硬度によって、入れる紅茶の味が、
具体的に、どう変わるかというと…
軟水で紅茶を入れると、入れたときの
紅茶の色は明るくなり、渋味と香りが、
グッと強くなります。
逆に、硬水で紅茶を入れると、
入れたときの紅茶の色は、濃く(黒っぽく)
なり、コクが出ますが…
軟水とは違い、香りは弱くなります。
3. 好みの紅茶に合わせて、水の硬度を選ぼう!
![ベッドの上で紅茶を飲む女性](http://xn--w8j3e069o56e05t.com/wp-content/uploads/2014/08/20110513061157-15S-199x300.jpg)
と、こんな感じで、水の特性は、
世界中の国や地域によって、さまざま。
現在では、記事の冒頭でも触れたとおり、
日本にいながら、世界中のいろいろな特徴を
持った水を入手できるので…
紅茶の渋味が苦手な方は、水の硬度が高い
硬水を使ったり、明るい紅茶の色が好きな方は、
硬度の低い軟水を使ったりと!
飲みたい紅茶の、イメージに合わせて、
水の硬度を選んでいくのがよいですね。
ということで、次からはいよいよ、
水の硬度別の特徴と、(硬度別に)
おすすめの紅茶について、ご紹介していきます!
美味しい紅茶を入れよう!水の硬度別の特徴はコレ!
今回は、水の種類をその硬度別に、
- 超軟水(硬度30以下)
- 軟水(硬度30~100程度)
- 中硬水(硬度100~300程度)
この3種類に分け、それぞれの特徴と、
相性バツグンの紅茶について、
ご紹介していきますね^^
1. 超軟水(硬度30以下)
![ペットボトルに入った水](http://xn--w8j3e069o56e05t.com/wp-content/uploads/2014/08/72cab86ccaa6eaa19352e38ef3ea944a_s-200x300.jpg)
ということで、まずは硬度30以下の、
超軟水から。
硬度が低く、ミネラルがほとんど
含まれていない、超軟水で紅茶を入れると、
茶葉の個性がかなり強く、表面に出てきます。
なので、硬度のとても低い、
超軟水を使って紅茶を入れるなら、
- キャンディ
- ニルギリ
といった、
個性の弱い茶葉を使うのが、オススメです。
逆に、
- フレーバーティー
- ラプサンスーチョン
といった、個性の強い茶葉を使って、
紅茶を入れると、好き嫌いがハッキリと
分かれる可能性が、非常に高いですね^^;
また、硬度の低い水は、茶葉の成分が
より早く抽出されるという、特徴を持つため…
この超軟水を、水出しをするときに
利用するのも、良いでしょう^^
2. 軟水(硬度30~100程度)
![富士山のイラスト](http://xn--w8j3e069o56e05t.com/wp-content/uploads/2014/09/034279-300x208.jpg)
続いては、硬度30~100程度の軟水。
日本人にとって、一番馴染みのある、
軟水は、紅茶を入れるのに、
もっともオススメの水です。
軟水を使って紅茶を入れると、
茶葉の持つ香りをグッ!と
引き立ててくれるので、
「紅茶といえば、優雅な香りを楽しむもの!」
と、紅茶の香りに対して、強いこだわりを
持っている方は、ぜひこの硬度が低めの
軟水を使ってみてください^^
具体的には、
- ウバ
- ディンブラ
- ダージリン
といった、標高が高いところで
生産される、紅茶を使って入れるのが、
一番オススメですね。
なお、先ほどチラッと触れましたが、
硬度の低い水で、紅茶を入れると、
渋味が前面に出てきますので…
軟水を使って紅茶を入れるときは、
蒸らす時間が、長くなりすぎないよう、
充分に注意しましょう。
3. 中硬水(硬度100~300程度)
![スペインの山](http://xn--w8j3e069o56e05t.com/wp-content/uploads/2014/09/7a8508296fb5b8521a87cc6c17d77062_s-300x198.jpg)
最後は、硬度が100~300程度の中硬水。
水の硬度が、やや高めの中硬水は、
ヨーロッパなどの西洋圏で作られた、
ブレンドティーに使うのが、オススメ。
というのも、西洋圏にはこれくらいの
硬度の水が多いため…
あらかじめ、中硬水を使って
紅茶を入れる前提で、味を考え、茶葉の
ブレンドがされていることが、多いからですね^^
それから、フレーバー系の紅茶も、
この硬度が高めの、中硬水を使うことにより、
香りが優しくなるため、飲みやすくなります。
海外産のフレーバーティーは、
日本人には、けっこう香りが
キツく感じられたりしますからね^^;
硬度が上がれば上がるほど、
紅茶の香りは、弱くなりますが、
色やコクは強くなってくるので…
ミルクティーとして楽しめる茶葉、
例えば、アッサム種の紅茶を、
中硬水を使って淹れるのも、goodですよ^^
大切なのは、水の「硬度」だけじゃない!
と、こんな感じで、水の硬度別に、
それぞれの特徴と、使う紅茶のおすすめを
ご紹介してきましたが…
実は、美味しい紅茶を入れるためには、
水の「硬度」だけでなく、
- 水に含まれる「酸素の量」
- 水を沸騰させるタイミング
この2つも、かなり重要なポイントに
なってくるんですよね。
そこでオマケとして、この2つのポイントに
ついても、サラッと触れておきますね^^
1. 酸素の量も、大切なポイント!
![水に落とした蛇口](http://xn--w8j3e069o56e05t.com/wp-content/uploads/2014/09/ed7b928de7189862cd8e683208712f92_s-300x200.jpg)
水分中に含まれる酸素の量も、美味しい紅茶を
入れるための、大切なポイントになってきます。
というのも、酸素が少ない水では、
ジャンピングが起こりにくく、紅茶の持つ
うまみが、上手く抽出されないんですよね。
ですので、紅茶を入れるときに、
- 長時間汲み置きした水
- 一度沸騰させてから、かなり時間が
経ったものを、再度沸騰させたお湯
こういった類の水は、含まれている酸素が
かなり少なくなっているため、
使用しないほうが良いでしょう。
ちなみに、水を汲むときには、酸素が
たっぷりと混じるよう、蛇口から勢いよく
水を出し、間をおかずに使用するのがgood。
また、市販のミネラルウォーターを
使うときには、軽く振ってから使うようにすると、
酸素が適度に水に混ざります^^
2. 水を沸騰させるタイミングは?
![電気ポット](http://xn--w8j3e069o56e05t.com/wp-content/uploads/2014/09/48ff48d6058d3705e9ae5b27b41cfa34_s-300x198.jpg)
紅茶の持つ味を、最大限に引き出すためには、
水を充分に沸騰させることが大切です。
ただし、沸かしすぎると、酸素がどんどんと
逃げていってしまうので、こちらも、
注意が必要になってくるんですよね!
なので、紅茶をおいしく入れるためには、
直径2~3cmほどの泡が出て、お湯の表面が
波打ってきたタイミングのモノを使いましょう。
このタイミングのお湯を使えば、
ジャンピングも綺麗に起こり、
風味の良い、おいしい紅茶が入れられますよ^^
さらにこういった、丸型のティーポットを
使うと、ジャンピングがより美しく
起こりやすくなって、Nice!ですね^^
イワキ ジャンピングティーポット
(ブラック)ガラスの把手でおしゃれ♪
ガラス製だと、ジャンピングしている
様子が、見た目にも分かりやすくて、
気分が上がります♪
まとめ&水にもこだわって優雅なティータイムを!
今回は、美味しい紅茶を入れるポイントとして、
特に水の硬度に注目して、まとめてきました。
今回の内容を、さらにギュギュッ!と
凝縮して、もう一度まとめておくと、
こういった感じになりますね。
- 硬度が低いと、渋味・香りが強くなり、
入れた紅茶の色は、明るくなる - 硬度が高いと、入れた紅茶の色が濃くなり、
コクも強くなるが、香りは弱くなる - 使う紅茶(茶葉)に合わせて、
水の硬度も変えると、より紅茶を楽しめる! - 水に含まれる酸素の量や、
水を沸騰させるタイミングにも、気をつけよう!
紅茶(茶葉)だけでなく、水の硬度など、
水の方にも、こだわる必要があることが、
今回の記事で、よくお分かり頂けたかと思います。
今回の記事を参考に、茶葉にも水にも
気を配って、美味しい紅茶を、
より優雅な気分で味わいたいものですね^^